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(新しい)アレルギーを防ぐ離乳食のすすめかた

食物アレルギーを防ぐために、生後5-6か月からの離乳食ではいろいろな食材を少量から食べるようにすすめています

 

いままでの教科書的なすすめかただと、卵黄のみから開始するのは良いのですが卵白の導入が遅れがちになります

~卵黄はアレルギー無くても卵白アレルギー、といった例もあり

 

下記のような研究報告から、離乳食を開始する際にさまざまな食物を ” 少量から ” 食べることによって

食物アレルギーを予防できることがわかってきています

 

ただ、注意することは初めての食品を食べる場合にはクリニックの開いている時間帯~午前中がベスト~に

食べさせるようにお願いしています

 

このあたりの情報はこの数年でわかってきたことであるためまだ一般的でないかもしれません

 

(一般的な栄養指導と異なる部分も多々あるので医師と相談しながら行うことが良いでしょう)

 

実際の進め方についてはクリニックのパンフレットも参照するようにお願いしてます

 

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◎2015年イギリスからリープ試験(LEAP study)が報告され、アレルギーのリスクのある児では、

     生後5~10か月前後でピーナッツ蛋白の摂取を開始するとピーナッツアレルギーの発症予防に有効である

 

◎生後1か月から少量(最低10mL程度)でもいいので粉ミルクを定期的に摂取することで

    牛乳アレルギーの予防につながる可能性がある~SPADE study(沖縄 崎原徹祐先生)

                ~牛乳アレルギー発症予防とスペード試験について~で検索

 

◎成育医療研究センター発表(東京)~離乳食における鶏卵摂取の考え方~で検索

 

     生後4~5か月時点でアトピー性皮膚炎を発症している食物アレルギーのハイリスク児を対象に、

     生後5~6か月から少量の加熱全卵(卵黄+卵白)を摂取すると1歳時点の即時型鶏卵アレルギー発症を

     8~9割予防できる(PETIT研究)

 

 それぞれの詳しい内容は検索してご確認ください