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ヘパリン類似物質で発疹悪化する事あり

ヘパリン類似物質の軟膏・クリーム(ヒルドイド、ビーソフテン軟膏クリームローション等)は、使い勝手がよく保湿剤としてもよく使用されています

 

保湿効果もありますが、血行を促進するはたらきもあります。

そのため”潰瘍・びらん面”への塗布は避ける必要があります

 

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎にも保湿剤としてよく使用されていますが、発赤が強くじくじくしている状態で用いると逆に悪化する可能性があります

 

成人なら顔にも使えるのですが、皮膚(真皮)の薄い赤ちゃんやアトピー性皮膚炎の状態が落ち着いていないジクジクしている皮膚への使用は少し注意が必要です

 

クリニックでは、保湿剤としては赤ちゃんの顔にヘパリン類似物質をもちいずにプロペト(白色ワセリン)やグリセリンを生理食塩水で薄めたものを使用しています

 

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の場合、少なくとも炎症が収まるまでの間、ヘパリン類似物質の使用は注意が必要です~じくじくした頬の湿疹(真っ赤な状態)に保湿剤だからといってヘパリン類似物質の塗布はあまりおすすめできません