現在はオリブ管のみの鼻汁吸引となっています(オリブ管でも十分吸引可能なため)
新型コロナウイルスの感染、インフルエンザなどの重複した感染症がおおくなり
呼吸状態の急変に対応することがむつかしくなっているためです
2023年9月12日
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クリニックではオリブ管やときにネラトンカテーテルによる鼻汁の吸引をおこなっています
オリブ管による吸引は比較的安全でよくおこなっています
(鼻腔の奥までは届かない)
ところが、ネラトンカテーテルによる吸引は注意が必要です
(カテーテルによる刺激→チアノーゼ、誤嚥、咽頭への刺激による呼吸心肺停止など)
看護師さんもこのあたりを考えながら吸引しています
~いざとなったら医師コール、酸素投与、そして挿管の準備を心構えしながら吸引~
細気管支炎(RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスその他)、肺炎など
外来でなるべく対応し、入院しないように治療しています
比較的軽症の場合はオリブ管、やや重症・慢性化している場合にはネラトンカテーテルと
呼吸状態・発熱の状態や経過を見ながらどちらにするのか判断しています
乳幼児の鼻汁の吸引は、基本的にオリブ管を用いています
写真のように鼻の大きさに合わせて鼻汁吸引を行います
クリニックでは鼻洗浄水(生理食塩水+重曹)を用いています
自分で鼻がかめない、乳児には鼻洗浄水をよく用いていますが
中耳炎のリスクがあるとして指摘されることもあります
外来で細気管支炎による痰絡みや鼻汁鼻閉が強い場合、
慎重に注意しながらネラトンを用いた吸引を行うこともあります
ただし、鼻腔の奥咽頭までの吸引のため刺激による嘔吐などもあるため
慎重に注意しながらおこないます